去る、6月16日(日)2回目の『薬膳で夕ごはん会』無事に終わりました。
おかげさまで、満席での会。お越しいただいた皆様に心よりお礼申し上げます。有難うございました!
今回は『梅雨の薬膳』。と言っても、当日は前日までの肌寒い大雨が嘘だったかのように晴天でした。お月様も良く見えたとか。結構カラッとした暑さでしたからね。特にこの数年良く感じるのは、梅雨らしい梅雨の日が少なくなってきているような、逆に夏本番になると豪雨が各地で多い気がします。ともあれ、肌寒い雨の日、蒸し蒸しした暑い日、この季節の養生は難しいですよね。
この薬膳ごはん会では、体質別の薬膳ではないので、メニューを考える上で、どんな体質の方がその季節を迎えても、なるべく寄り添えるように考えます。またその日の気候、それまでの気候、年代もさまざまですし、考えに考えます。そしてお家でできる簡単に出来そうな、お料理。薬膳に興味を持っていただいて、お家で実践してみようかな、思っていただくことが目的なのです。
今回のメニューは
【コラーゲンたっぷり鱧の薬膳鍋(12種類のオリジナル生薬スープ)】
【枝豆のフムス(五穀米クラッカーと温野菜でいただく)】
【黒木耳と筍のがんもどき】
【クーブイリチー(金城直伝)】
【トウモロコシとはと麦のご飯】
【龍眼と棗、びわのみつ豆】
【薬膳酒:梅雨の薬膳酒(小茴香、陳皮、生姜)/はと麦酒 薬膳茶:煎りはと麦と陳皮茶】
でした。調味料は岩塩、鹿児島醤油、紹興酒、黒砂糖、黒胡椒、無添加鶏出汁。シンプルイズベストで。
スターターとして枝豆のフムス。これはちょっと前に伺った『西邨マユミさんのワークショップ』からアイデアをいただきアレンジしました。スターターどうしようって決めきれなくて。
キクラゲと筍のがんもどき。出来立てはサクサクして美味しいのですが、キッチンや時間の都合上、作ってきました。ぜひお家で手作りがんもどき、やってほしいです。
沖縄料理のクーブイリチー。甘味は黒砂糖です。
はとむぎとトウモロコシのご飯。クーブイリチーとハモ鍋のスープをお供に。はとむぎは良く洗ってもそれなりに癖があるので、苦手かなと思ったのですが、おかわりしてくださった方もいて、みなさん完食でした。苦手じゃなかったですか?でもこの季節には超やり手の食材。私自身が得意ではないので(ごめんなさい)もっと美味しい食べ方を研究します。
鱧の鍋〜。鹿児島志布志からお取り寄せの鱧です。食べきれないほどご用意できました。鱧の骨からとったスープに鶏出汁、生姜・葱・オタネ人参・白豆蔲(カルダモン)などなど12種のスパイス。体を冷やさないようにしながらも芳香あるもので体に溜まった湿を取り除きます。台湾産の金針菜は綺麗です。
龍眼と棗、私の大好きなびわのみつ豆です。龍眼と棗を煎じた液に黒砂糖を加え、蜜を作ります。右は金銀花とクコの薬膳茶。あと煎りはと麦と陳皮のお茶をお出ししました。
食前酒と食中酒。梅雨の薬膳酒は薬日本堂さんのレシピから。ちょうどフランスのペルノー酒のような感じです。ソーダで割って。
中国神話の神で、天地開闢の創世神、盤古さんの話に聞き入ってくださるみなさん。
あまりに笑い声が絶えないから、焼酎の妖精さんが現れましたよ!
おかげさまで、お腹いっぱい、完食していただき、本当に嬉しかったです。
「美味しかった、体が喜んでいるのがわかった」「鱧をこんなに贅沢に食べられるなんて」「全てがはじめての味。薬膳に興味をもった、もっと知りたい」「教えてもらった食材で、お家で取り入れてみたい」など、とても有難いお言葉をいただきました。
反省点は多くあります。改善しなきゃいけないことがたくさん。まずはもう一人スタッフさん(お力添えいただく方)を探さないとなとか。いろいろ不備な点もあったかと思います。でもみなさん、本当に優しく、私のつたない話に大笑いしてくれて、楽しんでくださって、本当に感謝の一言です。
オリジナルメニュー有り、アイデアを頂いたもの、アレンジしたもの、伝統的なもの。いつもいつも試食してくれる相方。そして食べていただける方々。話を聞いてくれる方々。私を指導してくださっている師匠たち。仲間。
私は多くの、本当に多くの人たちの愛と力によって成り立っています。
良い時も悪い時もある。動じず、慢心せず、これからも、多くの方々の愛と力に支えられて、私の薬膳道は続きます。
本当に有難うございました。
一期一会